劉氏はその会議に出席した際、平石頭村トップの党委書記と会って、「村長になれないか」と相談した。
その後、11月に入って、「村長は正式な公務員なので無理だが、名誉村長ならば」との返事があり、劉氏はすぐに承諾。同社が村の貧困脱出計画を全面的にサポートすることになったという。
劉氏は「平石頭村に限らず、農村部が貧しいのは、村の若者が都会に出ていき、老人しか残っておらず、働き手がいないからだ。それに、山間部なので、交通が不便で、村の農産物が都市部に流通しないからだ」と分析。
このため、劉氏は今後、ドローンを利用して、都市部から荷物を村に運ぶとともに、村で収穫した農産物もドローンで運び出して、都市部で販売することを計画している。
中国メディアは「劉氏の経営手腕によって、村の産業を掘り起こして、貧困脱出が可能になれば、今後の中国の農村部の再生モデルになる」と大きな期待をかけている。