スポーツ

相撲好き女子 北勝力を見出したスーパースカウトマン

北勝力は関脇まで昇進した(共同通信社)

 角界が揺れる中、「謎のスー女」こと相撲女子の尾崎しのぶ氏が、相撲コラムを週刊ポストで執筆中。相撲界は今でもスカウトでこの業界の門を叩く者が珍しくないが、中には素晴らしい目を持ったスカウトもいる。尾崎氏がつづる。

 * * *
 年末のあいさつをしに親類がいる六郷に行く。走り回ってワアワア遊んでいる子供たちが都心よりも多く見られ、いつもおどろかされる。その中に大きめの少年がいると「竹村さんだったら目をつけるかな、そうでもないかな」と思う。

 一九七七年、のちに北勝力(現谷川親方)となる英樹少年は木村一男・ハル子夫妻の次男として大田区六郷に生まれた。釣りやザリガニ取り、夏には花火と、自宅の目の前を流れる多摩川を満喫。両親の故郷である栃木県那須郡黒羽町にも頻繁に行き、川遊びを楽しんだ(出身地も那須としている)。

 那須の澄んだ川と多摩川を交互に見ながらすくすくと育ち野球チームで活動する(柔道部にも所属していたが、勝ったことがないしルールも知らなかった)。牛乳は一リットルを一気飲み、焼き肉をすればご飯を一升平らげる。中学校の制服は二年時には入らなくなり作り直した。

 そんな中学二年の夏、近所の銭湯・相模湯で「いい体しているね、相撲やってみないか」と声をかけられる。その人は竹村源英と名乗った。建築業を営んでいて、九重部屋と親しい関係だという。

「お相撲さんになったら両親のために田舎に家を建ててあげられる」と聞かされた英樹少年は風呂から上がる前に「やります」と答えたのだが、進学させたいと思っていた両親は反対した。しかし竹村氏に「若の富士、大富士、孝乃富士と、私がスカウトした人は全員関取になっています。息子さんは大きくなる。必ず関取になれますから」と説得されてしまった。

トピックス

カジュアルな服装の小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットで話題》小室眞子さん“ゆったりすぎるコート”で貫いた「国民感情を配慮した極秘出産」、識者は「十分配慮のうえ臨まれていたのでは」
NEWSポストセブン
宮城野親方
《白鵬に若手親方から評価の声出るも…》「宮城野部屋の復活」が先送りされるウラに「相撲協会執行部が“第2の貴の乱”を恐れている」との指摘も
NEWSポストセブン
気持ちの変化が仕事への取り組み方にも影響していた小室圭さん
《小室圭さんの献身》出産した眞子さんのために「日本食を扱うネットスーパー」をフル活用「勤務先は福利厚生が充実」で万全フォロー
NEWSポストセブン
“極秘出産”していた眞子さんと佳子さま
《眞子さんがNYで極秘出産》佳子さまが「姉のセットアップ」「緑のブローチ」着用で示した“姉妹の絆” 出産した姉に思いを馳せて…
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《日本中のヤクザが横浜に》稲川会・清田総裁の「会葬」に密着 六代目山口組・司忍組長、工藤會トップが参列 内堀会長が警察に伝えた「ひと言」
NEWSポストセブン
5月で就任から1年となる諸沢社長
《日報170件を毎日読んでコメントする》23歳ココイチFC社長が就任1年で起こした会社の変化「採用人数が3倍に」
NEWSポストセブン
石川県をご訪問された愛子さま(2025年、石川県金沢市。撮影/JMPA)
「女性皇族の夫と子の身分も皇族にすべき」読売新聞が異例の提言 7月の参院選に備え、一部の政治家と連携した“観測気球”との見方も
女性セブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
《新体操フェアリージャパン「ボイコット事件」》パワハラ問われた村田由香里・強化本部長の発言が「二転三転」した経過詳細 体操協会も調査についての説明の表現を変更
NEWSポストセブン
岐阜県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年5月20日、撮影/JMPA)
《ご姉妹の“絆”》佳子さまがお召しになった「姉・眞子さんのセットアップ」、シックかつガーリーな装い
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《極秘出産が判明》小室眞子さんが夫・圭さんと“イタリア製チャイルドシート付ベビーカー”で思い描く「家族3人の新しい暮らし」
NEWSポストセブン
ホームランを放ち、観客席の一角に笑みを見せた大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平“母の顔にボカシ”騒動 第一子誕生で新たな局面…「真美子さんの教育方針を尊重して“口出し”はしない」絶妙な嫁姑関係
女性セブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日の親子スリーショット》小室眞子さん出産で圭さんが見せた“パパモード”と、“大容量マザーズバッグ”「夫婦で代わりばんこにベビーカーを押していた」
NEWSポストセブン