芸能

ジャニーズ事務所ネット解禁 広告業界も大いに影響か

3人はお先にネット解禁(AbemaTVの番組告知より)

 雑誌記事を電子版で読むと、人物の形に白抜きまたは黒塗りされた表紙の画像を何度も目にする。写真ネット掲載NGのジャニーズ事務所所属芸能人が起用されているからだ。ところが、2018年になって同事務所の公式サイトが写真を掲載し始めた。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、ジャニーズ事務所がネット解禁に踏み切った背景を解説する。

 * * *
 1月1日よりジャニーズ事務所が、所属芸能人の写真を公式ファンサイトに掲載開始した。これまで肖像権を悪用されることを避けるべく、同事務所所属芸能人のネット掲載はNGで、メディア各社とも掲載はしなかった。雑誌の表紙をジャニーズ所属芸能人が飾った号をネットで紹介する場合は、灰色のシルエットか白くなるのが定番だった。

 そんな状況にあったが、昨年12月に発売された『ザ・テレビジョン』のお正月特大号が異様だとネットで話題になった。嵐の5人を大きく据え、他のジャニーズの人気者が勢揃いする表紙だったが、アマゾンの販売ページでは彼らの部分はすべて白く塗られた。そして、その上ではピースサインをするジャニーズ脱退組の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がいる。この対比が「自由な元ジャニーズ」VS「制約のある現ジャニーズ」的文脈で取り沙汰された。

 ネットがマイナーメディアであった頃は雑誌・新聞が上位にあり、ネット露出には利がなかっただろう。だが、今や出版・新聞業界はネットにも力を入れねば会社の存続にも影響すると考えている。芸能人にしても、ネットでの発言とブログ執筆がカネに繋がる時代になっただけに、活動の幅を広げたい気持ちを各人が持っている。

 さらに、元SMAPの3人がSNSと公式ファンサイトを含め、自由にネットで情報発信を開始。昨年11月にネットテレビ局のAbemaTVに元SMAPの3人が『72時間ホンネテレビ』に出演し、元メンバーの森且行との再会を果たすなどした。いずれはテレビにも本格復帰するかもしれないが、ネットでの支持をその前段階として作っておくことは有益なことである。

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン