「選挙が迫ってきた昨年11月に沖縄県を管轄する在福岡中国総領事館サイドから、翁長雄志知事の有力後援者に『パンダを沖縄に寄贈したい』と打診があったそうです。無論、中国がパンダの提供を持ちかける背後には、米軍再編計画を妨害したいという思惑があるのでしょう。親中派と批判されることを気にする翁長氏は当初この話に乗り気ではありませんでしたが、盟友の稲嶺氏が追い上げられていると伝えられ、公約に盛り込ませたと聞いています」
稲嶺氏は後援会を通して、「(パンダ招致について)中長期的経営改善計画の策定にも着手したところで、沖縄県と連携して取り組んでいきます」と答えた。にわかに安倍官邸と中国の代理戦争の様相を帯びてきた名護市長選。パンダの行方は気になるところである。
※週刊ポスト2018年2月2日号