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奨学金受給率と入試難易度に相関関係 難関大ほど受給率低い

受かってからが本当の地獄?(時事通信フォト)

 大学在籍時に奨学金をもらった学生が、その返済に苦しむケースが急増している。奨学金の受給率は入試難易度と一定の相関関係が読み取れ、難関大学ほど受給率が低い傾向がある。ただし早稲田は例外的存在で、20%台という値は慶應(12.1%)、上智(16.4%)よりかなり高い。

 明治、青山学院、立教、中央、法政のライバル5大学は奨学金の受給率20%台でほぼ横並びだが、延滞率(※奨学金貸与終了者のうち、3か月以上返済が滞っている人の割合)を見るとはっきり差がついた。奨学金返済の優等生は立教。延滞率が慶應と同じ0.7%と低い。中央、明治がそれに続く。最下位は法政の1.2%だ。

 入試難易度でMARCHに次ぐとされる「日東駒専」(日大、東洋、駒澤、専修)は、いずれも奨学金受給率は30%前後。日東駒専に次ぐ「大東亜帝国」の奨学金受給率は、大東文化(40.9%)、東海(37.1%)、亜細亜(39.4%)、帝京(34.9%)、国士舘(40.2%)と高く、延滞率も日東駒専より悪い傾向がある。

 比較すると、奨学金受給率は「慶應、上智」が10%台、「MARCH」が20%台、「日東駒専」30%前後、「大東亜帝国」40%前後と、早稲田の例外を除いてわかりやすく“段差”がついている。

※週刊ポスト2018年2月16・23日号

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