「今の親世代が、『婚前交渉はふしだら』としたその前の世代に反発したように、親子の価値観はいつの世も異なるものです。
子供の人生は子供のものなのだから、世の母親は西原さんのように子供が社会に出たら“卒母”すべき。自分の価値観を押しつけることをやめ、子供の意見をしっかり聞いて共感することを心がけ、相談には乗っても最終的な判断や決定は子供に委ねるべきです」(永田さん)
親子のコミュニケーションに詳しい「こどもみらい塾」塾長の楠本佳子さんは、母親自身が人生を楽しむことが必要と指摘する。
「厳しい言い方をすれば、子供は母親の持ち物ではありません。子供との関係を正しいものにするには、まず母親が子供の人生を尊重して過干渉しないこと。そのためにも母親は自分の好きなことや趣味など夢中になれるものを持ち、自分の人生を豊かにすべきです。そうすれば子供は自然と母親を尊敬するようになり、いい親子関係を築けます」
代理婚活で見つけた男性とお見合いするよう娘に掛け合おうとしていた女性・Aさんは、「卒母」という考え方を知って全身の力が抜ける思いだった。
進学・就職までは親の力でどうにかなったかもしれないが、恋愛や結婚や出産まではどうにもならないし、どうにかすべきでもない。
※女性セブン2018年2月22日号