英国のフィナンシャル・タイムズは、英国領時代最後の香港総督、クリストファー・パッテン男爵による投書を掲載し、「自由な社会のままでいるという香港の願望に北京が圧力をかける一例」だなどとの見解を明らかにしている。
また、黄氏らが平和賞候補になった事実を報じた香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」の書き込み欄には380以上もの意見が掲載されており、香港市民が大きな関心を寄せていることが分かる。ほとんどが黄氏らを支持しているものの、その一方で「アメリカ議会が民主化指導者を支持していることで、中国共産党政権の香港への強権発動はますます激しくなるのは明らか。黄氏ら香港の民主指導者への弾圧も一層厳しくなるに違いない」「中国の民主化運動指導者の劉暁波氏はノーベル平和賞を受賞したが、結局、生きて監獄から出てこられなかった。黄氏らにも同じ運命が待っているとは言えなくもないのではないか」などと中国側の圧力強化を懸念する声も出ている。