●ビール
ビールの国内生産が始まったのは明治初期。居留地の外国人向けに明治2(1869)年、米国人による日本初のビール醸造所が横浜に誕生。翌年、ノルウェー出身の米国人が「スプリングバレー・ブルワリー」(後に麒麟麦酒)を開設、産業化に成功した。当初、ビールを飲み慣れない日本人が燗酒のように温めて飲んだというエピソードも残る。明治32(1899)年には日本麦酒(現・サッポロビール)が、日本初のビアホール「恵比壽ビヤホール」を銀座に開店。遠方からも客が来店して人気を呼んだ。
※週刊ポスト2018年3月2日号