そうして関係者も熱心に読み込む名鑑だが、時代とともに変わるところもある。かつてはファンレターの送り先として選手の自宅住所まで公開されていた。
「熱狂的な阪神ファンが試合後に自宅まで文句を言いにくる。そのため当時、阪神の選手は甲子園周辺や阪神電車沿線には住まないというのが常識でした」(スポーツ紙記者)
「好きなタレント」の項目も縮小傾向にあるが、同項目が今も残るベースボール・マガジン社の名鑑では今年、日本ハムの清宮幸太郎が「ヒミツ」と答える“大物ぶり”を見せた。
名鑑は読めば読むほど楽しくなる情報の宝庫なのだ。
※週刊ポスト2018年3月9日号