腹筋をやる際の注意点は?
「回数をこなしても反動をつけて体を上下させては意味がありません。疲れるだけで、筋肉がつきにくくなってしまうのです。スクワットの場合は腰を落とした時、一瞬動きを止めると反動はつきません」(吉田氏)
定年筋トレを行なう際は、“持病”にも気をつけたい。中でも留意したいのは、「高血圧」だ。
「血圧が高い方は、呼吸をしながら運動することが大切です。強い負荷がかかった時に歯を食いしばって呼吸を止めたら、酸欠状態になって血圧が急上昇します」(吉田氏)
「高血圧+初心者コース」の具体的な注意点を吉田氏が指摘する。
「筋トレの基本は『力を入れる時に息を吐き、抜く時に息を吸う』です。高血圧の場合、腕立て伏せは体を腕で上げる時に吐き、下げる時に吸う。腹筋では体を起こす時に吐き、下ろす時に吸います。スクワットは腰を落とす時に吸い、体を上げて元の体勢に戻る時に吐きます。こうすると血圧の急上昇が防げます」
動作と動作の間も息を止めず、自然な呼吸を続けることを心がけよう。
このように、正しい方法で筋トレをすると、「全体にまんべんなく筋肉が付き、体の幹を支える力がついて普段の姿勢もグッと改善される」(吉田氏)という。