スクワットの正しいやり方を紹介


◆高血圧の人は呼吸に注意

 筋トレの利点を理解する一方、定年を迎えてからのトレーニング開始に不安を抱える人も多いはずだ。

『定年筋トレ』の共著者で、多くのアスリートを指導してきたトレーナーの吉田直人氏(NSCAジャパンHPCヘッドS&Cコーチ)は、「定年筋トレは、まず腕立て伏せから始めるべきです」と提唱する。

「手と足のつま先を床につける一般的な腕立て伏せをやってみて、10回できなければ膝をついてトライしてみます。腕立て伏せに慣れたら腹筋とスクワットも10回を目標に行ないます。自宅だと怠けるという人には、体が慣れたらジムに通って本格的にマシンで負荷をかけるトレーニングの開始を勧めます」

 自宅での腕立て・腹筋・スクワットが定年筋トレの“初心者コース”だが、やり方や体勢を間違えると体を痛めやすい。

「とくに体勢が崩れやすい腕立て伏せでは、床についた両手の指先のラインが肩より手ひとつ分お腹側に下がるようにして、背筋を伸ばすことを意識しましょう」(吉田氏)

 腕立て・腹筋・スクワットに共通するポイントは「反動」を避けることだ。

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