四つ目は、野菜ジュース。アメリカのヴァンダービルト医学校の研究では、野菜ジュースを週3回飲む人は、週1回未満の人よりもアルツハイマー型の発症率が76%少ないと報告している。
ぼくは長野県で43年、健康づくり運動をやってきたが、野菜をたくさん食べることは健康づくりにとって大事なポイントである。長野県は野菜摂取量が日本一になり、脳卒中が減り、がんの死亡率も日本一低くなった。野菜を手っ取り早く、たくさん摂るにはジュースにするといい。野菜は大切なのだ。そのほかにも、認知症予防のヒントになる研究がいろいろ発表されている。
●かまた・みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。近著に、『人間の値打ち』『忖度バカ』。
※週刊ポスト2018年3月16日号