自分が住むマンションの警報器がどこにあり、どう止めるか、あるいは防火扉の破り方を知っているだろうか? 貯水槽や排水管の内部を見たことがあるだろうか?
「あなぶきPMアカデミー」は、マンション管理員のための職業訓練カリキュラムを行う研修施設。受講者は、マンションの構造から防災のノウハウ、共用スペースの清掃のテクニックまで、管理員に必要な知識を1泊2日で学ぶ。
あなぶき興産のマンション管理員は言わずもがなだが、研修生の約4割は他のマンションブランドからの派遣。また、あなぶきが“減災イベント”と呼ぶ災害時に備えた体験イベントは、マンション住民で組織する管理組合のかたがたと一緒に行う。海外の専門家の視察・研修も頻繁に行われる。実際に消火器を使ったり、防火扉を足で蹴り破ってみたりと、防災を直に体験できることも魅力だ。
「防災マンションや高齢者用住宅の展示もあるため、見学後、マンションのリフォームに踏み切る管理組合さんも結構いらっしゃいます」(藤原さん)。
コールセンターの設備を確認するにいたって、初めて管理会社本来の役割を認識したと、驚く人も多いという。
※女性セブン2018年3月22日号