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伊調叱りつけた谷岡学長は小沢ガールズ時代も厳しい教育係

「パワーがある」のは間違いない(共同通信社)

 レスリング女子で五輪4連覇を達成した伊調馨(33)が日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)からパワーハラスメントを受けているとする告発状が内閣府に出された問題で、会見を開いた至学館大学(愛知県大府市)の谷岡郁子(くにこ)学長(63)が、一気に“主役”になっている。

 伊調について「そもそも彼女は選手なんですか」「五輪を目指すはずがない人」と言い放ち、至学館大レスリング部の監督を務める栄氏を「パワーがない人間」と称す独特の表現でパワハラの存在を否定した。その物言いには“この会見こそパワハラ”と批判の声も上がっている。

 谷岡学長は、32歳の若さで父親が理事長を務める中京女子大学(現・至学館)の学長に就任。2007年の参議院議員選挙では小沢一郎・民主党代表(当時)の説得で政界入りした“小沢ガールズ”でもあった。当時の東海地方の民主党関係者は、こう話す。

「歯に衣着せぬ物言いで押しが強く、行動力は評価されていました。バッグを置く場所がない時に“私のバッグを床に置けというの”と秘書を叱責しているのを見かけたことがあって、指導の口調が厳しいのは、(会見でも)変わってないなと思いました」

 谷岡学長は、民主党が圧勝した2009年の総選挙で、特に政治経験のないフリーターでありながら比例名簿の最下位から“タナボタ当選”して注目を集めた磯谷香代子氏の、“お目付け役”でもあった。スーツ選びからあいさつ回り、取材対応まで付き添う姿が報じられた。

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