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飲酒運転の中学生死亡、親が同乗者などに賠償請求で物議

「飲んだら乗るな」は万国共通のはずだが

 中国北京市の郊外、密雲区のレストランで、中学生8人が食事をしながらビールを約20本飲み、そのうちの1人がオートバイの後ろの席に友人1人を乗せて飲酒運転し、高速道路上で運転を誤って道路照明灯にぶつかり、運転していた中学生だけが死亡する事故が発生していたことが分かった。

 同乗していた中学生は無事だったことから、死亡した中学生の両親は生き残った中学生の父母を訴え、60万元(約1000万円)の賠償金を受け取ったほか、他の6人の中学生の父母にも死亡した中学生への賠償金などとして計30万元(約500万円)の支払いを求めて、裁判に訴えている。

 北京市の地元紙「新京報」などが報じたもので、ネット上では「未成年の飲酒運転で、訴えるのがどうかしている!」「自己責任」「そもそも未成年なのに、オートバイを買い与え、無免許運転を放任した親の責任はないのか」など飲酒運転をした中学生の父母を批判する声も出ている。

 このオートバイ事故は昨年の夏休み中のできことで、中学生の同級生8人でハイキングがてら郊外の山間部の遊園地に遊びに行き、そのうちの1人はバイクを運転していた。

 帰り際に、遊園地のレストランで食事をして、暑かったことからビールを飲んで、他の6人はバスで帰宅した。バイクを運転していた中学生は他の友人と2人乗りして高速道路を運転して、北京市内の自宅に向かったが、ビールの酔いも回ったことから運転を誤り、鉄製の照明灯に衝突した。

 後部座席の中学生はそのまま道路上に投げ出されたものの、付近に他の自動車もおらず、かすり傷を負っただけだったが、運転していた中学生は欄干に頭を強く打って、救急車で病院に運ばれる途中、出血多量で亡くなったという。

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