朴教授自身は特に日本を擁護し、肩を持っているわけではない。それでも「親日派」と糾弾されるのは、いまの韓国では慰安婦に関する客観的・学術的評価すら許されず、韓国社会が認める「強制連行」「性奴隷」の物語以外はすべて排除されることを示す。
最近も慰安婦に関する言論封殺が起きた。韓国南部の順天大学で物理学の教授が、講義中に慰安婦を侮辱する発言をしたとして、昨年10月に失職したのだ。
問題の講義では「私が思うに(元慰安婦の)おばあさんたちは十分に理解して行った」「もともとその気があったからついて行ったのだ」などと発言。このことが報道されると、怒った市民団体が大学に押しかけ教授の罷免などを要求。同大総長は謝罪声明を出し、渦中の教授は懲戒免職となった上、今年1月に名誉棄損で起訴された。
※SAPIO2018年3・4月号