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【ドル円週間見通し】リスク要因減少もドル買い材料不足

○(日)日銀短観3月調査 2日(火)午前8時50分発表予定
・予想は大企業製造業 DIは+25
 参考となる昨年12月調査分では大企業製造業DIは+26、大企業非製造業DIは+25だった。今回の3月調査では、昨年10-12月期までのDI改善ペースが速かったことや為替相場が円高方向に振れていることなどから、大企業製造業DIの変化幅はマイナスになる見込み。大企業非製造業DIについては、インバウンド需要が堅調であること、運送・輸送料金引き上げなどの要因を考慮するとやや改善する可能性があるが、変化幅がマイナスとなった場合、株安につながる可能性がある。なお、2018 年度の設備投資計画(全規模全産業)は前年度との比較でマイナス成長となる見込み。

○(米)3月ISM製造業景況指数 2日(月)午後11時発表予定
・予想は、60.0
 参考となる2月実績は60.8に改善した。景況指数は2016年1月の47.8で底打ちしたが、60超の水準を長く維持することは難しいとみられる。新規受注、輸出などの項目は2月実績を下回る可能性があり、市場予想に届かない場合、利上げペース加速の思惑は後退し、ドル売り材料となる。

○(欧)3月ユーロ圏消費者物価指数速報値 4日(水)午後6時発表予定
・予想は、前年比+1.4%
 参考となる2月実績は前年比+1.2%で1月の+1.3%から鈍化した。3月については製造業、サービス業PMIの数値が2月実績を下回っているものの、エネルギー価格の動向を考慮するとインフレ率がさらに鈍化する可能性は低いとみられる。市場予想は妥当な水準か。

○(米)2月貿易収支 5日(木)午後9時30分発表予定
・予想は、-565億ドル
 参考となる1月実績は-566億ドル。貿易赤字額は2008年10月以来の高水準。輸出額はやや減少したことが赤字幅拡大の要因。2月については、輸入額の大幅な減少は期待できないため、貿易赤字額は1月実績と差のない水準となる可能性がある。

○(米)3月雇用統計 6日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+19.0万人、失業率は4.0%
 参考となる2月実績は、非農業部門雇用者数は市場予想を大幅に上回る前月比+31.3万人、失業率は4.1%。平均時給の伸びは前年同月比+2.6%にとどまり、市場予想を下回った。3月については、2月に急増した反動で非農業部門雇用者増加数は20万人を下回る見込み。失業率は0.1ポイント低下し4.0%と予想される。平均時給については、雇用情勢の改善を反映して2月実績をわずかに上回る可能性がある。

○主な経済指標の発表予定は、2日(月):(中)3月財新製造業PMI、4日(水):(欧)ユーロ圏2月失業率、(米)3月ADP雇用統計、(米)3月ISM非製造業景況指数、5日(木):(欧)2月ユーロ圏小売売上高、(欧)2月ユーロ圏生産者物価指数

【予想レンジ】
・105円00銭-108円00銭

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