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「触らない痴漢」嫌疑に防衛策は 両手でつり革でもアウト

いよいよ男性専用車両が必要か(写真はイメージ)

「触った」「いや触ってない」……そんな痴漢トラブルに巻き込まれるのは御免だと、真面目な男性たちは両手をバンザイするなど涙ぐましい努力を重ねてきた。

 しかし、そんな“防衛策”は通用しなくなるかもしれない。「触ってなくても痴漢です」と言われる時代がやってきた。昨今ネットで話題となったのが「女性のにおいを嗅いだだけで痴漢」という件である。

 痴漢検挙の根拠は刑法によって定められている「強制わいせつ罪」と各地方自治体が定める「迷惑防止条例」だ。

「東京都や大阪府などの迷惑防止条例では『卑わいな言動』も禁止されています。接触があったかなかったかが判断基準ではないのです。この解釈次第では、満員電車で顔が近づいただけ、電車で後ろに立っただけでも、女性から感じが悪いと主張されれば、検挙される可能性があります」(痴漢事件に詳しい弁護士の生駒巌氏)

 これまで、男性が痴漢などのあらぬ疑惑をかけられないように満員電車乗車時にはいくつかの防衛策があった。

●両手でつり革を持ち続ける
●常に腕を組んだままにする
●両手でカバンを持つ

 などだが、いずれも「触っていない」ことを証明するためのもの。こうした防衛策も通用しなくなる。

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