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“袖映えブラウス”が女子アナ衣装にぴったりの理由

 昨年の秋冬は“袖ファー”なる、袖にファーがついたアウターやコートも大人気だったが、今春はその流れを汲んだバルーンスリーブや袖に柄やレースが入ったインパクトある、いわば“袖映えブラウス”がよく見られる。

 男性読者にはいまひとつピンとこないかもしれないが、朝ワイドや昼ワイドの女子アナの衣装を見ていただきたい。特に『めざましテレビ』(フジテレビ系)や『ZIP!』(日本テレビ系)、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)など、女子アナや女性キャスターが複数並ぶ番組では、たいてい一人か二人が袖にアクセントのあるブラウスを着ていると思う。

 見るからに袖にボリュームがあったり、袖が身ごろと色違いだったり、袖だけが透けていたりと、とにかく袖に目がいくデザインなので、合わせるスカートやパンツは無地のシンプルなモノとなる。

 さらに、女子アナの衣装にはマストだったネックレスやペンダントを着けなくても、十分、華やかなのが、袖にボリュームやポイントがある“袖映えブラウス”なのである。

 繰り返しになるが、女子アナの衣装は、ちょっとでも派手だったり、季節感を無視したりしていると、特に視聴者のマダムから“お叱り”のお電話が入るものだ。

 ちなみに、一般女性なら冬場に着ることもあるノースリーブも、女子アナは「NG」。冬はもちろん、真夏であっても早朝番組の場合は「寒々しい」という評価になる。ニュースやワイドショーの場合、ノースリーブは「遊びに行くワケでもあるまいし」などとも言われてしまうらしい。

 そんな中、いま流行りの“袖映えブラウス”は袖がきちんとあるし、立ちでも座りでも、見た目に華やか。特にMC席に腕を置いたときは、存在感ある袖がアクセサリー代わりにもなるのだ。

 これには意外なところから「いいね」という声が上がっている。“音声さん”たちである。

「流行りのことはよくわからんが、胸元で揺れるアクセサリーを着ける女性出演者が減ってくれたのは喜ばしい」とは某局の音声さんの弁。

 スタイリストさんは細心の注意を払っているものだが、長いチェーンやペンダントヘッドの揺れ。ブラウスのボウタイや、自立しにくい襟などがピンマイクに当たってオンエア中に音を出してしまうことが時々あるのだ。その音は“雑音”として視聴者に届いてしまうことから漏れなくクレームの対象となるし、何より聞きづらい。

 というワケで、女子アナとスタイリストさんと音声さんは日々協力しあい、安全ピンやガムテープを駆使し、演者がどんなに動いてもいいように、衣装の付属品とピンマイクとケーブルとを完全に固定した状態にして本番に臨むものなのである。

 それが、“袖映えブラウス”の場合は、胸元はシンプルな丸襟だし、袖にアクセントがあるせいで、アクセサリーを着けてしまうと逆に少々くどくなるため、ピンマイクやケーブルを邪魔するものがないというワケ。

 ブラウスがメインとなった女子アナの衣装の中でも今季のトレンド“袖映えブラウス”は女子アナにもってこいの流行だった。

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