「その流れを食い止める可能性を持つのが『かかと落とし』というわけです。少人数の実験ながら、『かかと落とし』を毎日30回、2週間連続して行なうことで、オステオカルシンの分泌量が増加する傾向が見られました。個人差はありますが、この運動を継続することでオステオカルシン量の現状維持、あるいは微増が期待できるのです」(同前)

 さらに、40年以上にわたって骨の機能を研究してきたコロンビア大学遺伝発達学のジェラルド・カーセンティ教授が2007年に発表した研究によれば、この「オステオカルシン」には、糖尿病を改善するはたらきがあることも判明している。

「オステオカルシンは、骨から分泌されて膵臓に届くと、膵臓内にあるランゲルハンス島β細胞を増殖させ、血糖値を下げるはたらきのあるインスリンの分泌量を増加させます。また小腸に届くと、同じくインスリンの分泌を促すホルモンであるインクレチンの分泌量を増やします。オステオカルシンの濃度が低い人は、糖尿病診断の指標として用いる『ヘモグロビンA1c』の数値が高いケースが多いことも分かっています」(同前)

 オステオカルシンのはたらきはそれだけにとどまらず、脂肪細胞から出るホルモンで、インスリンに対する感受性を高めて血糖値の改善を促す作用をもつ「アディポネクチン」の分泌も促す効果がある。糖尿病を予防するうえでも、このオステオカルシンが鍵を握っているわけだ。

 また、アディポネクチンは“長寿ホルモン”とも呼ばれ、動脈硬化や脂質異常症のリスクを抑制する効果があることが分かっている。動脈硬化を防げれば、その先にある心筋梗塞や脳卒中などのリスクを下げることも期待できる。

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