◆服部半蔵は手裏剣でなく槍使い
手裏剣や忍術を駆使する忍者として描かれることが多い服部半蔵こと、服部正成の実像もまるで違う。
実は忍術より槍での戦術を得意とし「槍の半蔵」とも呼ばれた。忍者の主な任務は“スパイ活動”で、重い手裏剣をいくつも携帯することも、瞬時に何かに変身することもなかった。コソコソ動いて相手と対峙したときは、“槍でひと突き”が彼のスタイルだったのである。
◆坂本龍馬はピストルで動物を虐待していた
坂本龍馬は京都伏見の寺田屋で襲撃されて重傷を負ったあと、妻・お龍と高千穂峰へ日本初の新婚旅行に出かけた。龍馬は、高杉晋作から護身用に贈られたピストルで、“旅行先で鳥を撃ちまくった”という内容を姉に宛てた手紙にしたためていた。
京に戻ってからも、潜伏場所(醤油商の近江屋)の庭で鳥を見つけては撃っていた。無駄撃ちばかりしていたため、襲撃されたときに弾切れで、刺客の手にかかったのではないか、という説もある。
※週刊ポスト2018年4月20日号