国際情報

ハーバードの外国学生 中国921人、韓国305人、日本は107人

米国留学を希望する中国人は増加の一途 Imaginechina/AFLO

 日本人が内向きになったと言われて久しい。その象徴が海外留学の減少だ。在米ジャーナリストの武末幸繁氏が最新事情を報告する。

 * * *
 2010年、米紙ワシントン・ポストが「日本人学生が内にこもるようになった」とのタイトルで、過去10年間に米国の大学で学ぶ日本人留学生が4割減少したと報じた。名門ハーバード大学に至っては2009年秋に学部入学した日本人はたった一人だった。あれから事態は変わったのか。

「ハーバードにいると、ここはシンガポールとかアジアの国にあるインターナショナル・スクールかと思うほどです。とても米国の大学とは思えませんね」

 そう話すのは、昨年9月にハーバード大学デザイン大学院に入学した中村歩さん(仮名)だ。中村さんによれば、入学オリエンテーションに参加した新入生約400人のうち半分の200人くらいが中国人で、韓国人も60人ほどいたという。日本人は中村さんを含めてたった3人だったそうだ。

「キャンパスにはたくさんのアジア人留学生が歩いていますが、中国人と韓国人が圧倒的です」(中村さん)

 ハーバード大学の学部・大学院を合わせた外国人学生は2016~2017年度で合計4900人にのぼる。うち日本人は107人(ピークだった1994~1995年度の190人超から半減)。

 一方、中国人は921人(1992~1993年度の231人から4倍増)、韓国人も305人(1992~1993年度の123人から2.5倍増)と日本人を圧倒している。

 学部に在籍する日本人は現在10人で、うち8人は海外一流大学の進学をサポートする専門塾「RouteH」(ベネッセコーポレーションが運営)の卒塾生だ。責任者の尾澤章浩氏は減少理由を次のように説明する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン