スポーツ

ハリル電撃解任を仕掛けた更迭直訴状と“リエージュの夜闘”

W杯まであと2か月という時期になぜ?(時事通信フォト)

 サッカーW杯イヤーの監督解任は過去にも複数例があるが、いずれも良い結果を残せていない。ロシア大会本番2か月前の指揮官交代は世界でも例がない。解任の理由は実に抽象的だった。とりわけ「ロジカル(論理的)な判断」が口癖の指揮官にしてみれば、理解不能に聞こえたに違いない。

「選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきた」

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、4月9日の緊急記者会見でヴァヒド・ハリルホジッチ監督解任の理由をそう説明した。しかし、それ以上の具体的な理由を挙げることはなく、関係が薄れた選手が誰だったかも明言しなかった。異例の更迭劇の裏では選手と監督、そして協会の三つ巴の“攻防戦”が繰り広げられていた。

 3月のベルギー遠征時、1-1で何とか引き分けたマリ戦(23日・リエージュ)の夜──。

 W杯不出場国相手にドローに持ち込むのが精一杯だったことに危機感を覚えた選手たちは、その日の夜、戦術を修正するためのミーティングをハリル監督に訴えた。この遠征では代表歴が浅い選手も多く招集されていたため、ミーティングには選手間の理解を深めるという狙いもあった。

“建設的な提案”だけに選手たちは当然了承されるものと思っていた。ところが、指揮官は首を縦に振らなかった。

関連記事

トピックス

約1万5000人の犠牲者を出した、1945年6月7日の大阪空襲。消火活動を行なう町の人々(カラー化/渡邉英徳)
AI技術と人の記憶によるカラー化でよみがえる「戦時下ニッポンの市民たち」
週刊ポスト
バイタリティーあふれる山田くん
『笑点』座布団運びの山田くん、知名度活かして介護業に参入「高齢者施設」を来年開業
NEWSポストセブン
実質的には再放送にもかかわらず、高い視聴率を記録した(NHK公式サイトより)
中森明菜『伝説のコンサート』が驚異の視聴率4.6% 紅白出場への期待も高まる
NEWSポストセブン
アナウンサーを射止めるのが上手いのでは…
『新・信長公記』は“何でもあり” 時代劇研究家も驚いたポイントとは?
NEWSポストセブン
1985年のニュージーランド合宿(写真提供/瀬古氏)
「技術の話はほとんどなし。9割以上が精神論」瀬古利彦が見た名伯楽・中村清の指導法
週刊ポスト
橋本愛『家庭教師のトラコ』 遊川和彦氏による立体的脚本の「着地」は決まるのか
橋本愛『家庭教師のトラコ』 遊川和彦氏による立体的脚本の「着地」は決まるのか
NEWSポストセブン
「子どもが生まれた」の報告に対して言ってはいけないセリフ5
「子どもが生まれた」の報告に対して言ってはいけないセリフ5
NEWSポストセブン
インタビューに応じた女子大生
「18歳女子大生」独占インタビュー【第1回】吉川赳議員のついたウソ「私の年齢に食いついた」「愛人契約しないか」
NEWSポストセブン
吉川議員の名刺を手にする女子大生
「18歳女子大生」インタビュー【第2回】吉川赳議員はホテルで「揉んじゃって御免なさい」「おじさんムラムラしちゃった」
NEWSポストセブン
「同伴的なので」と自分の意思を伝えた吉川議員
「18歳女子大生」インタビュー【第3回】吉川赳議員から大量の「LINEメッセージと電話」
NEWSポストセブン
松田聖子を目撃
松田聖子、沙也加さんの初盆に“もう1つの遺言”と「新しいお墓」への願い
女性セブン
中林大樹の姿を目撃
竹内結子さん三回忌 中林大樹が子供のために決断、家族3人新生活は「海辺の街」で
女性セブン