だが、円谷プロは引き下がらない。今年に入り同社は「当社の合法的な権利を守り抜くために、今後も引き続き法的措置等により、権利侵害行為と戦っていく所存です」と反撃の狼煙を上げ、中国企業を提訴。3月、上海の裁判所に受理された。
意外にも、今回は中国のウルトラマンファンもいたって冷静で、「これは国際的な恥」、「ウルトラマンが日本のものだというのは、誰でも知っている」、「円谷プロの勝利を願っている」といった声が上がっている。前出の西澤弁護士が言う。
「中国側に新シリーズの制作権があるかどうかがポイントになるでしょう。かつて円谷プロとタイ人実業家の間にどのようなやり取りがあったのか。そこまで遡って徹底的に検証する必要があると思います」
この話、とても3分間では片付きそうにない。
※週刊ポスト2018年4月27日号