厳しくなるのは観客の目線だけではない。日本では“球界の宝”である大谷への内角攻めは少なく、日本球界での5年間で4つしか死球を受けていないが、メジャーではそうはいかない。
「デビューから4月9日までのデータでは、大谷への全投球の72%が真ん中より内側のボールで、MLBトップの“内角率”だったと出ている。2位のヤシエル・プイグ(ドジャース)が63%だから、極めて高い数字だ。外角のツーシーム系のボールを左中間に放り込んだ3本目の本塁打を目の当たりにしているので、これから内角攻めはますます厳しくなるだろう」(現地記者)
ハードルが高いほど観る者に楽しみも生まれる。様々な壁を乗り越える大谷をもっともっと見てみたい。
※週刊ポスト2018年4月27日号