国内

昨年の43倍ってどういうこと!? ヒノキ花粉はなぜ増えた?

スギ花粉の後も鼻水が止まらないかも(AFLO)

 今年の花粉シーズンはまだ終わらない。スギ花粉はピークを過ぎたが、続いてやってきたヒノキ花粉の飛散量が観測史上最高のペースとなっている。

 日本気象協会は4月6日に急遽、〈今年はヒノキ花粉がとにかく多い!〉と速報を出し、東京都心で3月末までに観測されたヒノキ花粉の量が昨年同時期に比べ「43.6倍」と発表した。

 それにしても“数倍”ならともかく、「43倍」とはどういうことか。ヒノキ林が拡大したとは思えないが……。森林総合研究所植生管理研究室の倉本恵生室長は「そうじゃないですよ」と苦笑してから、こう解説してくれた。

「夏に日照量が多く、気温が高いと花粉を飛ばす雄花の数が増え、翌年の飛散量も増えるのです。調査したところ、昨年は花をつけていなかったヒノキの木に今年は花が咲いているというケースが多かった。昨夏の初めに猛暑日が続いたことが、大量飛散に繋がったと考えられます」

 乱暴に言えば“雄花が43倍咲いた”ということらしい。そうは言っても3月までにこれだけ飛散してしまえば、飛散のピークは早々に終わってしまうのではないかと思えるが……それもまた素人考えのようだ。

「山に多く生えているヒノキは標高の低いところから開花していく。これからは標高の高いところに生えている木から大量に飛散する可能性があります」(同前)

関連キーワード

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の判決は執行猶予付きに(画像はイメージ、Getty)
「何もついてない、まっさらな状態で抱きしめたかった」呼吸器に繋がれた医療的ケア児の娘(7)を殺害した母(45)が語った「犯行時の心情」【執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト