自動車ビジネスは、新型車の開発や次世代技術の開発に膨大な資金が必要となります。それでいて、売り上げは時代の空気によって大きく変動します。非常に厳しいビジネスで、大企業だからといって安穏とするわけにはいきません。
実際に、リーマンショックでは、ビッグ3と呼ばれたGMとクライスラーの2社が破綻しています。ましてやマツダやボルボ、ジャガー&ランドローバーといった小規模なメーカーは、まさに吹けば飛ぶような存在です。
フォード・グループという大組織の一員という存在から独立することで、マツダやボルボ、ジャガー&ランドローバーは危機感を持って次世代商品の開発に取り組んだことでしょう。「ここで失敗作を出せば潰れる」という状況です。
「窮鼠猫を噛む」と言いますが、そうした本気を引き出すシチュエーションが、今の3ブランドの好調さを生んだのではないでしょうか。