野田:ボウリングに例えましょうか。ピンを倒そうと思ってボールを投げるわけだけど、何かの拍子にレーンを外れてガターに落ちてしまうこともあるわね。今の社会はレーンの上を歩きたいのにささいなきっかけでガターに落ちてしまう。そのきっかけや原因となるのが、貧困であり、あるいは就職難です。
量的成長ではなく、ガターに落ちてしまった方やうちの子のような障害を持つ方、そして女性たちを引っ張り上げる政策が、これからの成長の証になるはずだと考えているんです。
【PROFILE】野田聖子(のだ・せいこ)/1960年生まれ。福岡県北九州市出身。祖父は野田卯一(元経済企画庁長官)。ミシガン州ジョーンズヴィル・ハイスクール卒。上智大学外国語学部卒。1983年、帝国ホテル入社。岐阜県議を経て、1993年、衆院選(旧岐阜1区)にて当選。小泉内閣で郵政大臣、安倍内閣で総務大臣に。現在は、次期首相候補の一人。
※SAPIO2018年5・6月号