野田:それは、絶対に譲れない一本の筋を通しているから。国会議員は自力で議席を取ったと勘違いしがちです。でも、実際は支援者の方々に勝たせてもらったわけでしょう。私は、1票を託してくれた有権者に対して常に正直であらねばならないと考えているわけ。
古谷:そんな決断をできる女性議員は大臣だけでは?
野田:そうね、政治の世界で筋を通すのは、めちゃくちゃ面倒くさいですからね。遡れば、私は当選1回目に造反したことがあるの。そのことが、国会の先輩に従うのではなく、選んでくれた人たちに対して、正直に生きようと決めるきっかけでした。
古谷:でも政治の世界で正直に生きることは簡単ではないでしょう。敵も増えそうですね。
野田:それはもう(笑)。
古谷:足を引っ張る人間がそこかしこにいそうです。男性の僕が代議士になったとしても、無理ですもん。
野田:できますよ、あなたなら。あなたの読み物読んでいたら、ああ、私と似ているかもって思ったわ。
古谷:いやいやいや。僕は単に敵が多いだけで(笑)。