沖縄ではかつて菅氏がカジノ付きリゾート構想を推進したが、反対派の翁長雄志・知事の登場で断念に追い込まれた。その後、菅氏に代わって安倍政権の沖縄対策の司令塔となった二階氏は今年2月の名護市長選の指揮を執って翁長氏の推す候補を破り、11月の知事選でも翁長氏を破って自民党知事を誕生させることに自信を持っている。自民党が沖縄県政を握って新たなカジノ構想を推進する腹づもりとみられている。
「首相の女房役」とされる菅氏、「首相の盟友」である麻生氏、「政権の大黒柱」の二階氏に加えて、自民党の外から安倍政治を支え続けてきた維新の松井氏の4人がカジノ開設の「3つの椅子」という安倍政治の果実を奪い合っているのだ。
※週刊ポスト2018年5月25日号