芸能

刑事・医療ドラマとは一線、型にはめない一話完結の新潮流

話題作の『コンフィデンスマンJP』(公式HPより)

 連続ドラマの定番のひとつになっている一話完結ものに新潮流が登場している。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景について解説する。

 * * *
 毎週月曜に放送されている『コンフィデンスマンJP』『ヘッドハンター』の2作が、ドラマ好きの視聴者や識者たちから、1桁台の視聴率をはるかに上回る高評価を集めています。

 前者は言わずと知れたフジテレビの看板枠・月9(21時~)であるのに対して、後者は今春にテレビ東京が新設した放送枠『ドラマBiz』(22時~)の作品。新旧の違いがある反面、「一話完結モノの新たな形を見せよう」という挑戦的なスタンスが共通しているのです。

 一話完結モノと言えば、刑事・医療ドラマの定番スタイル。今春も『特捜9』、『警視庁・捜査一課長』『未解決の女 警視庁文書捜査官』(すべてテレビ朝日系)、『ブラックペアン』(TBS系)が放送されています。また、職業こそ異なりますが、『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系)、『正義のセ』(日本テレビ系)も事件解決という面で、同じ系譜の一話完結モノと言えるでしょう。

 これらの作品には、「事件や病気が発生」し、「犯人候補や治療法が浮上する」ものの、「誤算やトラブルなどで難航」するが、「主人公の活躍で解決する」という起承転結のような型があります。

 おおよその時間軸も共通していることもあり、良い意味での「安心」と悪い意味での「マンネリ」の両面を感じさせますが、『コンフィデンスマンJP』と『ヘッドハンター』には、起承転結や時間軸のような型がありません。毎回異なる展開で、画一的に描かれがちな一話完結モノの固定概念を破ろうとしているのです。

◆結末を予想させない二転三転の物語

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
【無理にやらなくていい&やってはいけない家事・洗濯衣類編】ボタンつけ・すそあげはプロの方がコスパ良、洗濯物はすべてをたたむ必要なし
【無理にやらなくていい&やってはいけない家事・洗濯衣類編】ボタンつけ・すそあげはプロの方がコスパ良、洗濯物はすべてをたたむ必要なし
マネーポストWEB
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン