そのロールス・ロイスがSUVをリリースしました。リリースを読むと、お抱え運転手だけでなく、オーナー自らハンドルを握ることも考えられているようです。
アルミを多用したボディに最高出力536馬力/最大トルク850Nmの6.75リッターV12ターボエンジンを搭載。4輪駆動というだけでなく、4輪操舵機能も装備。オンロードだけでなく、悪路から雪道、砂漠までを、ロールス・ロイスならではの「魔法の絨毯」のような素晴らしい乗り心地で走破するそうです。
もちろん室内のしつらえはゴージャスそのもの。アラビアのロレンスと呼ばれたT.E.ロレンスもロールス・ロイスを愛用した一人ですが、彼が「砂漠における1台のロールス車は複数のルビーをしのぐ」と言ったように、今度の新型「カリナン」も貴重な宝石のような価値を備えていることでしょう。
新型「カリナン」の価格は、イギリスポンドで21万ポンド(税抜き)。1ポンド=148円で計算すると3108万円です。日本での販売価格は6月に発表されるとか。普通のクルマとして考えれば、十分に高額ですが、ロールス・ロイスとしては、意外に手ごろな価格。超高級ブランドでもSUVはトレンドですから、「カリナン」のヒットの可能性は大きいでしょう。
「カリナン」の投入でロールス・ロイスの販売台数が飛躍的に伸びれば、街中でロールス・ロイスを目にする機会も増えます。超セレブだけのブランドであったロールス・ロイスが、もう少し身近な存在になるはず。もしかすると、そこがロールス・ロイスがSUVを投入した理由かもしれません。