ビジネス
2018.05.21 16:00 女性セブン
煙を気にせず室内焼肉を楽しめる大ヒットグリル開発秘話

煙を抑えたカセットガススモークレス焼肉グリル『やきまる』
今日は自宅で焼肉! ファミリー層に大人気のメニューだが、煙が大量に発生し、室内が脂っぽくなったり、ニオイがついたりすることが気になると悩む主婦も多いだろう。そんな中、岩谷産業から登場したのが、煙を出さないカセットガス スモークレス焼肉グリル『やきまる』(連続燃焼時間/約217分。使用ガス/イワタニカセットガス。オープン価格 実勢価格約7000円)だ。
『やきまる』は、肉を焼いても煙の発生を抑え、室内でも手軽に焼肉が楽しめるという。
1930年創業以来、さまざまなカセットガスコンロを生み出してきた岩谷産業。1980年には焼肉専用のカセットボンベ式グリルを商品化していた。開発担当の福士拡憲さんは、2010年に、「室内でも煙を気にせず焼肉をおいしく食べられないか?」という思いがわき起こっていたという。その想いを温めつつ、2014年に『やきまる』の開発が始まった。
どうしたら煙の発生を抑えることができるのか。福士さんが注目したのは、肉を焼く温度だった。肉を焼く温度が約250℃を超えると煙が出やすくなる。
一方、約210℃以下では肉の旨みが出ないのだ。つまり煙を極力抑え、肉をおいしく焼き上げるには、プレート面の温度を210~250℃にキープする必要があった。しかし、直火式のカセットコンロでは温度制御は難しい。
何とか温度をコントロールできないか…。試行錯誤の末、バーナーとプレートの距離と火力の関係に着目した。バーナーとプレートの間を離し、そこに熱がこもる構造にすることで、プレートの表面温度を適温にコントロールできることがわかったのだ。プレートにも細かな工夫が施された。
煙の発生源は肉の脂だ。脂がプレートに滞留すると、焦げて煙が出やすくなってしまう。そのため、プレートの表面にある溝をスリットとつなげ、脂の通り道を作った。
プレート裏面には高さ約7mmの壁を作り、火に直接落ちる脂をブロック。さらに、4か所に突起を付けることにより、プレートと水皿の間に隙間をあけ、脂を効率的に下へ落とす仕組みにした。これで、煙を最小限に抑えることに成功したのだ。もちろん、肉もおいしく焼ける。
2016年8月29日、「焼肉の日」に発売すると、「煙の出にくい焼肉グリル」は、口コミで一気に広がった。この話題を、煙に悩む主婦層も見逃さなかった。初年度から年間販売目標台数の3万台を遙かに超え、約20万台(2017年12月末まで)を突破する大ヒット商品となった。
主婦層を中心に、ホームパーティーに使えると若年層からも人気を集め、幅広い層に支持されているという。
肉はもちろん、野菜や魚介類なども焼くことができ、家でもバーベキュー気分が味わえる『やきまる』。1台あれば、焼肉を楽しむ日が増えるだろう。
※女性セブン2018年5月31日号
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