ビジネス

コンビニ惣菜高級化 なぜ1個400円のおかずが売れ続けるのか

コンビニの中食売り場が充実してきた

「これで我慢しよう」なんて、コンビニ飯がわびしさの象徴のように思われていたのは昔の話。洋食あり、和食あり、創作料理あり。今のコンビニの売り場には、ちょっと高めな価格帯の惣菜が増えている。頭角を現した高級路線の顧客ターゲットは? コンビニ記者の吉岡秀子さんが大手3社の人気商品から、コンビニデリカのトレンドと消費動向を探った。

 * * *
「○○に、ごほうび──リニューアルしたセブンゴールドのコンセプトを、こう表現します」

 と、セブン-イレブン(以下セブン)商品本部 FF・惣菜部 デリカテッセン シニアマーチャンダイザーの羽石奈緒さんは言い切った。

 5月上旬に都内で行われた「セブンプレミアム ゴールド」リニューアル試食会での1コマだ。○○は「わたし」だけでなく、「子ども」「お父さん」など、家族みんなを含めた多彩な言葉を想定しているという。“個食”に強いといわれてきたコンビニにとって、従来とは少し路線の違うコンセプトだ。

 リニューアルしたのは「セブンプレミアム ゴールド」の「金の直火焼ハンバーグ」(386円)、「金のビーフシチュー」(386円)など4品。2010年の発売当初から売り場に並ぶロングセラーだから、知っている人は多いだろう。

「セブンプレミアム ゴールドはセブンの最上級ブランド。常にブラッシュアップさせ、今回で実に8回目のリニューアルとなりました。専門店にも劣らない高品質に仕上げることができたと思っています」(羽石さん)

 ハンバーグを例にとると、黒毛牛肉(アンガス種)を使っており、脂の多い部分はミンチに、赤身部分は丁寧にそぎ切りするなど、部位ごとにカットの仕方を変更。ゴロッとした“肉々しい”食感が楽しめる。デミグラスソースには黒トリュフを使用したとあってコク深い味わいに。確かに専門店並みの味だ。

 だが、ふと思った。コンビニにしては高価な約400円のおかずが、なぜ売れ続けているのか──じつはセブンが「ゴールド」の買われ方を分析した結果、いくつかの新たな傾向も見えたという。

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
「救急車と消防車、警官が来ていた…」遠野なぎこ、SNSが更新ストップでファンが心配「ポストが郵便物でパンパンに」自宅マンションで起きていた“異変”
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン