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西城秀樹さん事務所独立時の裏話 正真正銘の円満退社だった

事務所独立直後の西城秀樹さん(写真:時事通信フォト)

 5月16日に逝去し、26日には告別式が行なわれた西城秀樹さん。日が経つにつれ、彼が日本歌謡界に残した偉大な足跡があらためて見直されている。

 西城さんは1972年のデビュー以来、芸映プロダクションに所属。1959年に設立された同社はもともと外国テレビの輸入やCF制作を手掛けていたが、「アジャパー」のギャグでも有名な2代目社長である伴淳三郎が退社。1968年に映画プロデューサーを務めていた青木伸樹氏が3代目社長に就任すると、いしだあゆみの『ブルーライトヨコハマ』がヒット。1971年には、左とん平や黒沢年男などが所属し、芸能事務所としても名を上げていく。

 青木氏が初めて手掛けたアイドルだった西城さんは2年目に日本レコード大賞の歌唱賞を受賞し、3年目に初のNHK紅白歌合戦出場と着実にステップを踏んでいた。その後も、『ブーメランストリート』、『ブルースカイブルー』、『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』などヒット曲を連発し、大スターとなった。

 このまま芸映の看板スターとして芸能生活を続けると思われた西城さんは1983年に独立。『アースコーポレーション』を設立する。実はこの独立、驚くことに青木氏の提案だったという。西城さんがこう話している。

〈前の会社の社長が言ってくれたんですよ。『旅をしろ。30代、40代とどうせ男はますます大変になる。今からその苦労することはいいことだから、勉強しろ』って〉(週刊明星1983年9月22、29日合併号)

 西城さんの育ての親である青木氏は当時、インタビューでこう話していた。

〈“独立”じゃなくて“ノレン分け”なんだけど、どうもヘンなふうにとられて、正直いって困ったなと思いましたよ〉(週刊大衆1983年6月6日号)

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