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2018.05.30 07:00  週刊ポスト

がんの3大療法「75歳以上の進行がんは効果なし」の捉え方

 とくに膵臓がんは早期発見が難しく、進行が早いことで知られる。切除が難しい膵臓がんでは抗がん剤治療が主となるが、「それらの副作用と残された人生を考えれば“治療せず”という選択肢が現実的になります」(前出・室井氏)

 大腸がんは高齢患者にも手術を行なうことが多いが、術後のQOL(生活の質)に与える影響を覚悟しておく必要がある。

「ステージにもよりますが、とくに高齢者の大腸がんでは手術後に人工肛門を付けたり、腸閉塞を起こして食事の摂取が難しくなる可能性がある。手術するかどうかは、『寿命』と『健康寿命』のバランスに悩む決断となります」(前出・富家氏)

 実際に、75歳以上の大腸がん患者で「治療しない」という選択をする人が増えている。昨年8月に国立がん研究センターが全国の「がん拠点病院」の症例を集計したデータでは、大腸がんのステージIV患者の「治療なし」は40~64歳が4.6%、65~74歳は6.7%だが、75~84歳は14.7%、85歳以上は36.1%にのぼる。

※週刊ポスト2018年6月8日号

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