ライフ

定年後に戸建てからマンションへの住み替えで失敗しない方法

上手なダウンサイジング法を解説

 念願のマイホームを手に入れた働き盛りの頃は、一国一城の主として、“城”の大きさや、こだわりの調度品が誇りだった。だが、住宅ローンを払い終える頃になると、子供たちはそれぞれに“城”を建てて巣立っていく。子供部屋は物置同然となり、家が広いと庭の手入れや部屋の掃除も大変、瓦の葺き替えから外壁の補修にもカネがかかる。

 もしかしたら、“古城”を捨てて、引っ越しを考えた方がいいかもしれない──そんな「60歳からの引っ越し」に失敗しないための視点を探った。「終のすみか探し」コンサルタントでファイナンシャルプランナーの岡本典子氏が語る。

「高齢者の都心回帰が増えています。東京近郊なら、立川から西のエリアの広めの戸建てに住む60代夫婦などで、都心に近い駅のマンションに住み替えを考えている人が多い。ポイントは持ち家をいくらで売却できるか。これからは空き家問題が深刻化し、郊外の不便な住宅は買い手がつかないこともあり得る。今のうちに2000万~4000万円で売れればラッキーでしょう。その金額で都会に買える物件は新築ではなく中古が中心になるはずです」

 ただし、それは自宅がうまく売却できた場合だ。買い換え資金が足りないのに、いざという時の蓄えまで都心のマンション購入につぎ込んで“老後破産”に向かうことになれば本末転倒である。

 ファイナンシャルプランナーの小谷晴美氏は「家の買い換えに必要な資金」と「ダウンサイジングで節約できる生活費」のバランスを計算して住み替えを考えるべきだと指摘する。

関連記事

トピックス

隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン