芸能

コロッケが本名で映画初主演 お手本がない役作りへの苦悩

本名で映画初出演

 カメラマンがレンズを向けると、「こんな顔も撮っておきましょうか」と眼鏡をずらして変顔をする。この人は根っからのお笑い芸人なのだろう。ものまねタレントの代表格といえる存在であり、そのレパートリーは300を超えるといわれるコロッケ。そんな彼がお笑いを封印し、映画『ゆずりは』(6月16日公開)で本名である「滝川広志」としてシリアスな役に臨む。初の主演映画でもある。

「役柄がコロッケと真逆。本当によく指名いただいたなぁという感じです。僕のものまねは動きが激しいものが多く、返事ひとつとっても大袈裟にする。余計な動きに命を懸けるんです。それが身に沁みついてしまっているんですよ。だから監督にも最初は“動き過ぎ”と言われていました。余計な動きをしない、これが撮影中の僕の中での大きなテーマになっていました」

 滝川が演じるのは葬儀社のベテラン営業部長。彼が勤める会社に面接にやってきた、茶髪にピアスの若者とともに、亡き人々や遺族との交流を通じて「生きる意味」を描いていくヒューマンドラマだ。誰もが避けて通ることができない「死」と向き合う現場が、この作品の舞台となっている。

「ものまねは存在する誰かの真似をする。お手本があって、それを崩して特徴を強調するのがコロッケです。ところが役者・滝川広志は存在しない人間を演じなければいけない。今回はお手本がないので崩しようがなく、強調する特徴がない。どえらいことでした。撮影が始まるとなんで引き受けちゃったんだと落ち込むこともありましたね」

関連記事

トピックス

杉咲花
【全文公開】杉咲花、『アンメット』で共演中の若葉竜也と熱愛 自宅から“時差出勤”、現場以外で会っていることは「公然の秘密」
女性セブン
被害者の渡邉華蓮さん
【関西外大女子大生刺殺】お嬢様学校に通った被害者「目が大きくてめんこい子」「成績は常にクラス1位か2位」突然の訃報に悲しみ広がる地元
NEWSポストセブン
京急蒲田駅が「京急蒲タコハイ駅」に
『京急蒲タコハイ駅』にNPO法人が「公共性を完全に無視」と抗議 サントリーは「真摯に受け止め対応」と装飾撤去を認めて駅広告を縮小
NEWSポストセブン
家族で食事を楽しんだ石原良純
石原良純「超高級イタリアン」で華麗なる一族ディナー「叩いてもホコリが出ない」視聴率男が貫く家族愛
女性セブン
中条きよし氏(右)のYouTubeチャンネル制作費は税金から…(時事通信フォト)
維新・中条きよし参院議員、公式YouTube動画制作に税金から500万円支出 チャンネルでは「ネコと戯れるだけの動画」も
週刊ポスト
グラビア撮影に初挑戦の清本美波
新人美女プロゴルファー清本美波が初グラビアに挑戦! ふだんの「韓国風メイク」よりおとなしめのメイクに困惑
NEWSポストセブン
快進撃が続く大の里(時事通信フォト)
《史上最速Vへ》大の里、来場所で“特例の大関獲り”の可能性 「三役で3場所33勝」は満たさずも、“3場所前は平幕”で昇進した照ノ富士の前例あり
週刊ポスト
死亡が確認されたシャニさん(SNSより)
《暴徒に唾を吐きかけられ…》ハマスに半裸で連行された22歳女性の母親が“残虐動画の拡散”を意義深く感じた「悲しい理由」
NEWSポストセブン
9月の誕生日で成年を迎えられる(4月、東京・町田市。写真/JMPA)
【悠仁さまの大学進学】幼稚園と高校は“別枠”で合格、受験競争を勝ち抜いた経験はゼロ 紀子さまが切望する「東京大学」は推薦枠拡大を検討中
女性セブン
5月場所は客席も活況だという
大相撲5月場所 溜席の着物美人は「本場所のたびに着物を新調」と明かす 注目集めた「アラブの石油王」スタイルの観客との接点は?
NEWSポストセブン
杉咲花と若葉竜也に熱愛が発覚
【初ロマンススクープ】杉咲花が若葉竜也と交際!自宅でお泊り 『アンメット』での共演を機に距離縮まる
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売!「官房機密費」爆弾証言スクープほか
「週刊ポスト」本日発売!「官房機密費」爆弾証言スクープほか
NEWSポストセブン