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ビタミンKと抗凝血薬の併用摂取で脳塞栓症発生の報告も

飲み合わせには注意が必要

 年齢を重ねるとともに薬と健康食品を併用するという状況は増えがちだ。薬との組み合わせによっても注意すべき作用が起こる可能性がある。サプリメントとしても販売されているビタミンKは、血を固めると言われており、「抗凝血薬」との飲み合わせに注意が必要だ。薬剤師で医薬情報研究所の堀美智子氏はこう指摘する。

「けがで出血した後に傷口の血が固まるのは、血液を固めるたんぱく質が体内にあるからです。その働きを助けるのがビタミンKです。

 抗凝血薬のワルファリンは血栓や塞栓症(※注)を起こした人が、再び血管が詰まらないよう血液をサラサラにする薬ですが、この薬はビタミンKの働きを邪魔することで血液を固まりにくくしている。

【※注/血栓が血管やリンパ管を塞いでしまうこと】

 過去にはワルファリンを服用していた人がビタミンKを日常的に摂取するようになったために、ワルファリンの作用が弱まり、脳塞栓症を起こしたという報告があります」

「血液がサラサラになり血行が良くなる」と言われるイチョウ葉は中国では古来、漢方薬として使われてきたハーブだが、これもワルファリンとの併用に注意が必要だ。

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