実は、30年以上前のレジンは強度が低く、磨耗も早かった。歯医者の技術も耐久性に大きく影響する。そのため、最新情報をアップデートしていない歯医者は、当時のレジンのイメージが強く、今でも患者に銀歯治療を勧めてしまうのだ。
虫歯のレジン修復の場合、「日本接着歯学会」「日本歯科保存学会」の専門医が、高いスキルを持っている。
歯を残す最後の砦「根管治療」の技術格差も大きい。「根管治療」の場合、「日本歯内療法学会」「日本顕微鏡歯科学会」の認定医・指導医は一定の信頼性があると考えていい。
各学会のHPには一般向けの情報サイトがあるので、歯医者選びの前に、ここで正しい知識を得ることを、ぜひお勧めしたい。
●文/岩澤倫彦(ジャーナリスト、『やってはいけない歯科治療』著者)
※週刊ポスト2018年7月13日号