「それでも山根会長にとっては、どこ吹く風のようです。その会長の強固な権力の源泉は、ある“有力者”との関係にもあるとされています。告発に向けて情報収集する中では、関係者から提供された山根会長とその有力者との親密写真が話題になりました」
そう話すのは別の告発メンバーだ。写真で山根会長と固い握手を交わすのは、日大の田中理事長だ。
「2人は昵懇で、数十年来の仲と言われています。2016年の日大相撲部の祝賀会にも、山根会長が招待されていた。さらに、今年4月には山根会長が日大の客員教授に就任したので、衝撃が走りました。今後も山根会長の問題を追及するうえで、そうした関係も焦点になるとみています」(同前)
山根会長の在籍や田中理事長との関係について日大に確認すると、「4月1日から1年間日本大学客員教授を委嘱しております。スポーツ科学部で特別講義をしています。それ以上はお答えできません」(企画広報部)という。
日本連盟にも、告発状や山根会長と田中理事長との関係などを問うたが、「ノーコメントといたします」とのことだった。類は友を呼ぶ、ということか。
※週刊ポスト2018年8月10日号