そもそも、ドーナツには出来立てのよさと、時間経過のよさの2つのよさがある。
揚げ物の一種であるがゆえに揚げたてが美味しいのはいうまでもないが、一方で時間が経過してから旨い状態になる商品も存在する。カリカリの外側が多少水分を吸収し柔らかさが増し、しっとり感が強調される時間帯。例えば焼きたてのさっくりした食感のカステラと日にちをおいて蜜が全体に染み渡ったカステラの違いを思い浮かべると分かりやすいのではないだろうか。
そういう意味では、店舗でひとつひとつ手作りされ、出来たてを提供しているミスドのドーナツ。そして、時間がたっても熟成(食べ頃)の時間帯に食べてもらうスタイルのコンビニドーナツは十分に棲み分けができる。その他、カロリー控えめの商品や原材料を変えた新商品など、新感覚ドーナツを提供することも可能だろう。
今後、再びドーナツが魅力的な「定番おやつ」としてクローズアップされる日が来るか。各社の商品展開に注目したい。