ライフ

料理の正しい計量法と「ひとつまみ」「少々」の具体的な分量

“ひとつまみ”は3本指で軽くつまんだ分量(撮影/菅井淳子)

 昨今は、一般の主婦たちがレシピを次々、インターネットに公開する時代に。そのため、時に表示があいまいだったり不正確だったりすることも。だからこそ、計量の正確なルールを押さえておきたい。

 何より、計量するいちばんの意義は、健康的な食事作りにある。女子栄養短期大学部の食物栄養学科准教授で調理学を専門に教鞭をとる豊満美峰子さんはこう話す。

「調味料には思った以上に多くの塩分が含まれているため、目分量で入れすぎると、生活習慣病を引き起こしてしまう可能性があります。また、ひとつまみなどの手ばかりは、人によって誤差が生じるため、一度実際に自分がつまんだ量をはかりで量ってみるとよいでしょう。正しく量った料理の味を覚えれば、目分量で作った際に、調味料の増減に気づきやすくなりますよ」

 豊満さんに料理の軽量の基本を教えてもらった。

■計量スプーン
【粉末1杯】
軽く山盛りにすくい、柄の方からスプーンの柄や箸などを使って表面を平らにすり切る。

【粉末1/2杯】
1杯を量り、スプーンやヘラなどで半分に区切ってから半量分を取り除く。1/3、1/4も同様に。

【液体1杯】
軽く盛り上がる程度にそそぐ。表面張力でぷっくりと盛り上がった状態が目安。

【液体1/2杯】
計量スプーンは底が丸いため、半分の高さまででは少ない。2/3の高さまで入れた量が正解。

■計量カップ
【粉末1杯】
小麦粉や砂糖を量る場合、押し込んだりせずにふんわりとカップに盛り、計量スプーン同様にすり切る。表面をならすためにトントンと下に打ち付けるのは、本来の分量より多くなるためNG。

【液体1/2杯】
目の高さを目盛りに合わせ、真横から見る。必ず平らな場所に置いて見ることが大切。

■少々・少量
計量スプーンで量れない量のことを指す。目安は親指と人差し指でつまんだ量で約0.3g以下と覚えて。下味や味の調節に。

■ひとつまみ
親指、人差し指、中指でつまんだ量。塩少々より多めの約0.5g。あじ中1尾の塩焼き振り塩はこの程度。

※女性セブン2018年8月23・30日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト