二子玉川の「酉たか」(撮影/岩本 朗)

●酉たか(東京・二子玉川)

 7本から選べる串コース(2138円)を季節野菜と共に楽しんだあとに、好きな部位の串を追加注文できる。未成熟卵と卵管を一つにした「ちょうちん」は濃厚な黄身がとろりと広がる大人気の一串だ。

 店には常時30種ほどの希少部位が揃い、股関節の付け根付近からわずかに取れる「ソリレース」など、鶏の知られざる味を堪能できる。どれも下ごしらえが難しい部位ばかりだが、名店『酉玉 神楽坂店』で修業した職人たちの技と創意工夫が結集し、2017年にはミシュラン・ビブグルマン店として選出された。

 また串により味付けを変えているため、様々な表情の焼き鳥と出会える。「みさき」とは雌鶏の尾先のことで、良質な脂身にさっと一塗りしたガーリックバターの風味が香る逸品だ。他にも「背肝」はバルサミコ酢を基調としたタレ、「ひざがしら」にはシンプルに生醤油のみなど、基本のタレ・塩以外でその部位の美味しさを引き出す食べ方を提案してくれる。

 食す際にお好みで付ける自家製辛味噌や醤、しょうがパウダーなども隠れた名脇役なので、ぜひ試したい。

【酉たか】東京都世田谷区玉川3-21-21 ハイムカワベ1F
・月~金:17時~22時半(L.O.)、土・日・祝:16時~22時半(L.O.)/休みなし ※お通し代540円

※週刊ポスト2018年8月31日号

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