●とり平 総本店(大阪・梅田)
JR大阪駅・阪急梅田駅そばの新梅田食道街の一角。開店直後から客が次々とカウンター席に吸い込まれていく。戦後間もない昭和27(1952)年の創業以来、庶民の胃袋を支えてきた老舗店には、昔ながらの味と懐に優しい価格が健在だ。
鳥取や和歌山の鶏、大阪・河内松原の合鴨を使い、土佐備長炭で焼き上げる。創業者が考案した「ネオドンドン」(心臓/1本162円)、「ネオゴールド」(玉ひも/1本270円)、「ネオネオホルモン」(鴨の下腹部)といったユニークな看板メニューを楽しみに4代で通う常連客も少なくない。
脂がのる「ネオポンポン」(2本540円)は、鶏の雄と雌の尻部分を食べ比べる遊び心も満載の一品。大根おろしで口直しをするや、次の串に思わず手がのびる。
【とり平 総本店】大阪府大阪市北区角田町9-10(新梅田食道街内)
・月~金15時~22時(L.O.)、土12時~21時半(L.O.)、日12時~17時半(L.O.)、祝12時~20時半(L.O.)/休みは不定休 ※お通し代432円。同食道街内に本店、北店もある
撮影■中庭愉生
※週刊ポスト2018年8月31日号