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31期連続増収のスーパー「オーケー」が支持される8つの理由

「他店より安く」を実行

 消費の低迷で大手総合スーパーが軒並み苦戦する中、“借り入れ無しで年率20%成長”を標榜し、2018年3月期決算の売上高は約3573億円と、31期増収を続けるスーパーがある。東京や神奈川など1都3県を中心に112店舗を展開する「オーケー」だ。

 基本方針に「高品質・Everyday Low Price」を掲げ、“超顧客重視”の姿勢を徹底的に追求。サービス産業生産性協議会実施の調査で7年連続顧客満足度1位を獲得するなど、主婦を中心に絶大な支持を得ている。

 そんなオーケーが、消費者に支持される8つの理由を紹介する。

【「他店より安く」を実行している】
 メーカー品は地域一の安さを目指しているため、競合店の売価を調査し、オーケーより安い商品があった場合は値下げしている。

【食材を大切にしている】
 野菜コーナーには、葉物や根菜などの種類に応じて長持ちさせる方法を記載。例えばレタスなら、「茎をくりぬいて頭を下にする」など細かく教えてくれる。

【価格設定の根拠がわかりやすい】
 果物や野菜の収穫時期によって異なる味の違いやおすすめの食べ方を提案し、価格が下がる時期がいつ頃かもあらかじめ教えてくれる。

【鮮度に応じた価格設定をしている】
 回転の速い食品は仕入れ頻度も高い。古い食品が売れ残ることのないよう、新しい商品を店頭に出した際、前回納品された商品が残っていたら3%値引きして販売している。

【関連商品への誘導をしてくれる】
 ウィンナーの陳列棚には、洋風マスタードの場所を示すカードが。常に顧客の立場に立ち、不便がないよう、購買につながるよう商品を提案している。

【商品に応じた保存法でコストを削減している】
 飲料は冷蔵スペースを設けるとコストがかかるため、あえて常温で販売するのがオーケー流。こうした徹底したコストカットで低価格が実現している。

【「会長のお薦め品」がわかりやすい】
 理由を添えて、自信を持っておすすめできるものを「会長のお薦め品」として紹介。味噌汁の場合、あさり・しじみは冷凍の方がおいしいという新たな発見もあり、読むのが楽しくなる。

【食材の調理法についても教えてくれる】
 食品を売って終わりではなく、顧客が次に必要となる行動も予測してカードで説明。下準備や調理法がわかれば、顧客の購買意欲にもつながる。

※女性セブン2018年9月6日号

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