おいしい料理を作っても、家族の反応はイマイチ…。それって、見た目に問題があるのかもしれない。皿の選び方や盛り方など、ちょっとしたコツさえおさえておけば、見栄えがグンとアップし、よりおいしそうに見えるものだ。
プロのフードコーディネーターによると、センスよく盛り付けるコツは、主に3つあるという。
一、彩りを意識する
二、立体的に盛る
三、白より黒い器を選ぶ
「まず、押さえたいのが“彩り”です。フライや煮物など茶色っぽい料理は地味なので、その中に、トマトの“赤”、レタスの“緑”を添えるだけで彩り豊かに見えますよね。1つの器に、赤、黄、緑(青)の3色を盛り込むと、華やかな印象に仕上がります」(フードコーディネーター・小川久美子さん)
盛り付けは立体的にすることも重要だという。上品に見せたい時は、大皿の中央に少量を高く盛る。量感を出したければ、小さめの器いっぱいに高く盛る。どう見せたいかによって、器の大きさを変えると、なおよい。
「ご家庭で使う器は、白が多いと思いますが、重宝するのは実は黒い器。料理の色味を引き締め、高級感を演出できるんです」(小川さん)
カジュアルな料理には磁器や木製の器、高級感を出すには陶器など、器の質感を変えるのもおすすめだ。
「テーブルにランチョンマットやクロスを敷いたり、箸置きを季節感のあるデザインに変えれば、同じ料理を食卓に並べても、その都度変化が出せます。料理だけでなく、食卓全体の雰囲気から旬を感じさせる演出も心掛けて」(フードコーディネーター・下川健太郎さん)
第一印象でおいしそうに見えれば、実際に食べた時もおいしく感じられるもの。ぜひ試してほしい。
ここで、多くの人がこの季節に家で食べる「そうめん」の盛り付けの基本をレクチャーしよう。
【1】麺を小分けして端を結ぶ
1人分(100g)のそうめんを4等分にし、端を輪ゴムで結ぶ。この時、なるべく麺の先端で結ぶこと。
【2】結び目からゆでる
煮立ったたっぷりの湯に、輪ゴムで束ねた側から麺を入れたら、パッケージ通りのゆで時間でゆでる。
【3】束のまま洗って結び目を切る
ゆであがったらざるに取り、束のまま冷水でもみ洗いする。粗熱が取れたら、水気を切りながらそうめんの束をまとめ、はさみで結び目を切り落とす。
【4】麺を折りたたんで盛り付ける
器にそうめん1束分を折りたたんで盛り付ける。同様に4束盛り付けたら、彩りに薬味をのせて氷を添える。
※女性セブン2018年9月13日号