「大臣官房文書課の広報室長は、通常はエリートコースである主計畑を歩んだキャリア官僚が抜擢される。城田氏は主税局で第一課長補佐や首席監察官を務めるなど主税畑にいたので、本来なら進むコースではなく、その点でも異例のことです。過去には広報室長を経て文書課長、秘書課長という事務次官の登竜門ポストに出世した官僚もいます。城田氏への期待は相当大きい」

“石を投げれば東大法学部卒に当たる”といわれてきた財務省で、彼女が慶應大学法学部出身であることも目を引く。

◆穏やか、冷静、そして酒豪

 城田氏の抜擢の理由については、「森友問題で財務省の内部調査を行なう際、首席監察官を務めていた彼女の手腕が評価された」といわれる一方、“別の狙い”があるとも囁かれている。

「広報室長は月に1~2回、マスコミ各社との飲み会を開くことになっていて、当然そうした席には女性記者も複数います。福田(淳一)前事務次官のセクハラ問題に対するあまりに酷い対応を見て以降、反発する女性記者は少なくない。彼女たちを懐柔したいという狙いや、女性が仕切り役になればセクハラは起きないだろうという考えがあるのだと思います」(財務省担当記者)

 記者たちへの対応だけでなく、省内の変化にも一役買っているとする声もある。ある財研記者がいう。

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