城田氏には、「マスコミを巻き込んで世間の増税への反発を和らげる」という重大任務も与えられているとみていいだろう。

 さらに、今年度の採用パンフレットには城田氏のメッセージが写真入りで大きく掲載されるなど、まさに彼女を“顔”としてフル活用しようとする同省の姿勢が窺える。

 そこで城田氏は、〈私生活により比重を置きたい時には、(中略)省内でフレックスタイム制やテレワークを推進したり、業務の見直しを進めたりしています〉と綴っている。

 他にも、若手職員インタビューのページでは、「ミス一橋」の職員が登場するなど、“働きやすい職場”をアピールしている。

 城田氏に、広報室長としてどんな役割を果たしていくつもりなのかを聞くべく取材を申し込んだが、回答は得られなかった。

 城田氏は8月号から財務省広報誌『ファイナンス』の編集責任者を務めている。その“就任第1号”の表紙には巻頭言のタイトルとして〈「強いメンタル」とは〉という文字を大きく掲げた。城田氏自身は編集後記で、〈財務省の政策についてわかりやすい説明と発信を心がけると共に、それが皆様にどのように受け止められているのかという視点を大切にしてまいりたい〉と決意を綴った。

「出直しの旗印」となった女性広報室長は背負った大任を果たせる“強いメンタル”の持ち主なのか。

※週刊ポスト2018年9月14日号

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