劉氏については、以前にも、女性への暴行について新聞沙汰になったことがある。オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」によると、2015年にシドニーの劉氏の別邸で開かれたホームパーティに招かれた女性モデルが劉氏を含む複数の男性に飲酒を強要され、中国籍の不動産デベロッパー、スー・ロンウェイ容疑者から繰り返し性的暴力を受けた。スー被告は起訴され、裁判で強姦罪など7件の容疑で有罪判決が下っている。
劉氏はこの事件で告発を受けておらず、「会社と自身の婚姻関係に影響が出る」として、社名や名前の公表しないよう求めたものの、裁判所はこの訴えを却下している。
京東集団はミネアポリスでの事件について、SNSを通じて「警察が違法行為を確認できておらず逮捕は不当だった」とする声明を発表したが、劉氏は年商540億ドル(約6兆円)とされる中国有数の大企業のトップだけに、今後のミネアポリスでの裁判の行方が俄然注目されるのは間違いない。